保守点検で確認するポイントと、数値の目安をまとめました。一般的な小型合併処理浄化槽の目安です。実際の管理は、メーカーの維持管理要領に従ってください。
■点検の流れ
1.到着時に臭い、ブロワの音、周囲の異常を確認
2.ブロワの圧力、フィルター、異音を確認
3.ふたを開ける(ガスに注意。開けてすぐ顔を近づけない)
4.各槽の水位、スカム、汚泥、生物膜の状態を確認
5.循環・移送・逆洗の流量を実測
6.水質を測定
7.消毒剤の補充、害虫対策
8.調整・清掃
9.記録票の作成と、お客様への説明
■数値の目安
・透視度:30度以上で良好。放流水は20度以上がひとつの目安
・好気槽のDO:1〜3mg/L程度
・嫌気槽のDO:0〜0.5mg/L
・放流水のpH:基準は5.8〜8.6。管理上は6.5〜7.5が目標
・残留塩素:検出されること
・循環水量:日平均汚水量の3〜4倍程度(構造例示型の場合)
■数値が1回だけ悪かったときは
採水の位置や時間、逆洗の直後ではなかったかを確認しましょう。臭いや生物膜の色、DOなど、ほかの項目と合わないときは測り直します。1回の変動で設定を大きく変えず、前回・前々回との比較で判断するのが基本です。
■臭いでわかること
・卵が腐ったような臭い:空気不足で嫌気化している
・アンモニア臭:硝化不良
・酸っぱい臭い:pHの低下、スカムの発酵
・塩素臭:残留塩素が多すぎる
■安全第一
槽の中には原則入りません。入る必要があるときは、酸素と硫化水素の濃度を測って換気し、必ず2人以上で作業してください。
みなさんの現場での工夫や、「この数値のときはこう対応している」という情報もぜひ書き込んでください。