清掃のあとに嫌気ろ床槽のろ材が浮いてきた、ろ材受けが落ちてしまった、という話をときどき聞きます。経年劣化だけでなく、引き抜きの順番や水張りの仕方も関係していそうです。みなさんが清掃のときに気をつけていることを教えてください。
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参考までに、これまでによく聞く意見ややり方をまとめておきます。違う意見やほかのやり方があれば、ぜひ書き込んでください。
嫌気ろ床槽のろ材は、下のろ材受けと上のろ材押さえで固定されています。ふだんは水の浮力に支えられていますが、清掃で水位が下がるとろ材と、そこに詰まった汚泥の重さがそのまま受け材にかかります。これがろ材の落下や浮上の大きな原因です。
■引き抜きの順番に注意
・沈殿分離槽を先に一気に抜くと、つながっている嫌気ろ床槽の水位も下がり、表面のスカムがろ材の上に乗ってしまいます
・そのため嫌気ろ床槽のスカムや汚泥から先に抜くよう、維持管理要領で指示している型式があります。まずは要領を確認しましょう
・各室を少しずつ順番に抜き、室ごとの水位差を大きくしないのが基本です
・ろ材に付いた汚泥は水をかけて洗い落としながら引き抜くと、重さによる負担を減らせます
・法令の清掃基準では、嫌気ろ床槽の第1室は全量、それ以外の室は適正量を引き出すこととされています
■水張りもバランスよく
・清掃後は所定の水位まで水張りをします。水を張らずにおくと土の圧力で本体が変形したり、地下水位が高い場所では浮き上がったりするおそれがあります
・1つの室だけから水を入れると、仕切板に片側から水圧がかかり破損につながることがあります。古い小型の槽では特に注意が必要です
・複数の室に分けて、水位をそろえながら入れていきます
■点検でできる予防
・定期的なガス抜きと汚泥落としで、ろ材の目詰まりと重さの増加を防ぎます
・鉄の棒で強く突くとろ材受けを傷めることがあります。塩ビ管で少しずつ動かすか、空気で底からかき混ぜる方法が安心です
・清掃の間隔が空くほど汚泥が詰まり、破損のリスクは高くなります
■清掃と点検の業者が別の場合
清掃のときに気づいた異常を点検側に伝えてもらうなど、情報を共有しておくとトラブルの早期発見につながります。
■お客様への説明
・原因を断定できないことも多いので、ガスや汚泥の重さ、年数による劣化など、考えられる要因を落ち着いて説明します。
・定期的なガス抜きは、破損を遅らせるための作業であることを伝えます。
・修理が必要な理由も説明します。処理の働きが落ちる、法定検査で指摘される、清掃で汲みきれず回数が増える、などです。
・費用は修理代と清掃代がかかるため、見積もりを出してから判断してもらいます。
みなさんの現場での引き抜き方や水張りの工夫も教えてください。